下請工事業直販化への道第511話「総合リフォーム化の落とし穴」

さて今回は、

「総合リフォーム化の落とし穴」です。

 

単価の安い、

工期がキツイ下請工事から、

なんとか抜け出したい。

 

そんな工事店社長からの相談を受けました。

 

お話をうかがうと、

材料の値上がりや、人件費アップを考えるが、

いつも元請に見積でたたかれ、

儲けの出ない仕事ばかりになってきた。

 

低い工事金額案件で更に工期も厳しい。

 

短い工期を間に合わせるために、

同業仲間に急遽応援を依頼し、

 

自分の予算以上の応援工賃を支払って

元請けの工期に間に合わている・・・

 

こんなことを繰り返してきており、

もうやっていけないとの相談でした。

 

そこで、

今後、どんな手を打ちたいのか、

聞いてみました。

 

すると、

専門工事だけでなく、手広く

総合リフォーム会社にして工事を取ってきたい。

 

いろんなリフォーム広告を参考に

すでに自社でもチラシを作っている。

そんなお話でした。

 

なるほど。

現状の下請け体質を打破したい

強い思いはとても分かりましたが、

 

どうしても引っ掛かる点を

1点だけアドバイスしました。

 

それは、総合リフォーム化です。

 

専門工事の会社は、経営規模が小さいことが多い。

 

この会社も社長以下2名の会社です。

 

今の下請け仕事を日々こなしながら、

新たに総合リフォームを立ち上げるとなると、

とりわけ社長の負担が非常に大きくなります。

 

そして、総合リフォームとなると、

自分の専門工事以外の多くの知識が必要。

 

そんな中、慣れない修理工事を請け負うと、

思いもよらないクレームやトラブルが多発します。

 

そのたびに、

社長はその対応を強いられ、

忙しいのに更に時間を取られます。

 

結局、手直しなどで、

予定した利益など簡単に吹っ飛びますから、

次の広告宣伝も続かない・・・

 

ウチは小さいし、経費が掛からないからと、

他店の広告価格を下回る価格を載せても、

 

そもそも大手とは仕入価格が違いますから、

毎回毎回、

相見積もりの当て馬になるだけで、

工事も取れない。

安値で取れたとしても儲からない。

 

結果、続かず撤退となり、

もとの下請けにもどる。

 

非常に高い確率で、こうなります。

 

なぜ言い切れるかって?

それは私自身が経験してきたから。

 

下請を脱却し、

元請として仕事が取れるようになると、

調子に乗って、

 

何でも請けて売上にしてきた

過去があるからです。

 

確かに売上金額は上がりますが、

それは自社以外の業者にやってもらって

出来た売上に過ぎない。

 

そして、毎月少なくない業者への支払い、

客先で不慣れな打ち合わせからの

施工ミス、クレーム、トラブルは

すべて自分で背負わないといけない。

 

売上が大きくなればなるほど、

毎月の運転資金が窮屈な、

苦労した苦い経験があるからです。

 

一方、直接請け負う仕事が、

大半自分の専門工事だったらどうでしょうか。

 

そもそもこれまでやってきた

実経験や知識技術がありますから、

 

お客様に対して、

自信をもって説明できるし、

万一のミス、トラブルも自社で解決できる。

 

大きな外注費を支払うことなく、

自社職人の給料、固定費だけで売上が成り立つ。

 

だから、

利益がきちんと伴う売上が揃うわけです。

 

「総合リフォーム化の落とし穴」

 

これだけは、

今から下請を減らし、直工事を狙う

小さな工事店社長には、

絶対守ってほしい点です。

 

自社の専門工事中心で勝負するなら、

直請け工事店への活路は必ず開けます。

 

なるほど!

専門工事の直受注化なんだ!

 

そうかもしれない・・・

 

でも、どうやってお客さんから

専門工事案件を集めてこられるのか・・・

 

そう思われたのなら、

専門工事屋の村松が、

実務アドバイスを提供いたします