
さて今回は、
「何でもやってくれるんですよね?」です。
これは、20年以上前、
お客さんからよく言われた言葉です。
その頃は、自分で集客して
直接受注経営していましたが、
お客さんへのPR広告には、
「何でもご相談ください」
と、工事の引き合いが増えるのではと
書いていたと思います。
その結果反響数は多く拾えましたが、
半面、自分の専門分野の板金工事より、
自分では出来ない、他の専門工事分野、
例えば、クロスの張替、水回りの修理、
雨どいではなく、網戸の張替、挙句は
草とり、不要な家財の処分まで・・・
自分の専門外ですから、
専門の外注業者に仕事を振る、
簡単なことなら自分でやってしまう。
そんな対応をしていました。
全方位対応ですから、
よく知らない分野でも
「出来ます!」
そう言っては請負い、
不慣れな段取りや、施工の経験不足で
失敗やトラブルを起こしていました。
トラブルが無かったにせよ、
現場の見落としから追加工事や、
そもそも段取りや施工に時間が掛かったりで、
当初予定した利益がいつも飛んで、
赤字工事になる事が続きました。
電話の問い合わせは多かったですが、
その頃は毎日忙しいけど儲からない
そしてその原因も当時は分からなかった。
「何でもやってくれるんですよね?」
安請け合いで、
お客さんに良かれと対応していました。
でも、ある人に、
「村松さん、あなたは何屋なんですか?」
そう聞かれ、
「屋根板金屋です。」
名刺交換もしているし、
何回も会って話もしている。
更には、会うたびに
繰り返し
「村松さん、あなたは何屋なんですか?」
そう言われ、
変なこと言う人だなと、ずっと思っていました。
でも、ある日突然、
気づきました。
それは、電話をくれるお客さんの、
「何でもやってくれるんですよね?」
そうか!
自分では屋根板金だと思っていても、
お客さんから見て、オレは
何でも屋に見えるんだ!
だからいろんな要望を言われ続けるんだ。
その時から、
手広かった工事のラインナップを
削って、削って、削って、削って・・・
本来の専門工事、
屋根板金に絞った作戦に変更しました。
その結果、
確かに問合せ数は減りましたが、
電話の内容は、屋根板金に関することばかりに
なりました。
とすれば、当然ですが、修理や工事は
得意な屋根板金工事が増えます。
自社施工で出来ますから、無駄に外注費を払わない。
いつもの工事ですから、段取りも職人の効率も
ミスもロスも最小限になります。
広告の打ち方も、板金工事につなかる
屋根の専門店と店名も変えました。
それ以降は、
屋根に関する問い合わせばかりになり、
無駄に時間が掛かったり、失敗することが
激減し、想定利益も確実に取れるようになりました。
「屋根を見てください。」
そんな問い合わせばかりになり、
「村松さんって、屋根屋さんでしょ?」
そう言われるようになりました。
お客さんから見て、
何でも屋から、屋根板金屋に見られる
イメージされることって、
本当に重要なことです。
工事メニューを手広くすればするほど
無駄に相見積競争や、利益を減らす。
ちいさな工事店の勘所とは、
何でもやらない。
何屋にみえるのか。
実は直販元請け化の
1丁目1番地なんですね。
元請けに頼らず、
自分で自分の仕事が取れる、
独立した工事店を手に入れる
1年で「脱下請」するしくみの実務を知りたい、
前から考えていた、やってみたい!
「思いたった今!」こそです。
そのうち、ゆくゆくでは一生変わりません。
はじめの一歩は勇気だけ。