下請工事業直販化への道第360話「錯覚」

ファイザー、ファイザー、モデルナと打ったら、

2回目まで出なかった副反応で熱と倦怠感。

昨日一日休んでしまいました。

まだだるいですが、

週末まで頑張ります。

今週も知恵を絞って元気に行きましょう!

 

さて今回は、

「錯覚」です。

 

今回は跡継ぎ予定の二代目、三代目さん向けの話です。

 

あなたは、きっと毎日現場に出て、施工や段取りなど忙しく

お過ごしの事と思います。

 

年数を重ねて、更に難しい工事に挑戦し、結果も出してきている。

そんなキャリアを積み重ねているかもしれません。

 

現場の読み、段取り、そして人員の手配や材料の発注段取り、

見積や請求だって全部自分がやっている。

 

何も知らない所から、自分で一つ一つ覚えてきた。

元請先もオヤジより、息子の自分を呼びつけるようになった。

協力業者も、オヤジより息子の自分と打ち合わせが多くなった。

毎日、一緒に現場に出る従業員とも、仲良くやっている。

 

そんな毎日を送っています。

更に年数を重ねると、こう思うようになります。

 

オレが、うちの工事店を全部回している。

 

だって、見積から手配から、施工まで全て自分が段取りしている。

工事に関しては、もうオヤジの出る幕はない。

もう、全部出来るのだから、代替わりして当然だ。

早くオヤジは引退しろ。オレが代表になる。

 

そんな風に考えるようになります。

 

同業者の会合に、オヤジの代わりに出席するたび

 

「○○(オヤジ)さんの息子さんなんですか、お父さん元気?」

会う人合う人に言われる。

 

内心気に入らない。

 

今の工事店を引っ張っているのは、実質オレなのに。

 

更に数年が経ち、

ついに、代表を変わる日がやってきた。

 

今日からは、オレが代表だ。

遅すぎたが、まあいいや。

そして、オヤジが代表だった時以上に、工事店を盛り立てよう。

毎日の業務は何も変わらない。工事をするだけだ。

 

でも・・・

なんか最近、元請先からお呼びが来ない。

値引き交渉も多くなった。

 

長年、工事を手伝ってくれた協力業者が、

オレの依頼仕事を断るようになった。

 

いっしょに現場に行った先輩従業員が辞めていった。

言い争いや、喧嘩などしなかったのに。

 

なんで?

一体どうしたんだろう。

 

今までと変わらず、毎日現場を回しているのに。

 

やがて、

その疑問の答えがはっきりする事件が起きた。

 

代表になったばかりの銀行取引した時だ。

 

「一旦、貸付金を全額返済してください」

 

「えっ!なんで!」

 

「これまでは、お父さんとの信用取引でした。あなたが新しい代表との事なので、

一旦、契約の取り直しになります。」

 

貸しはがし!?

 

まさか!

 

でも、ある年末に起こった事実です。

 

そうか。

 

オレは、工事や段取りでは、もうオヤジを超えていたと思っていた。

 

「錯覚」

 

元請先は、オヤジがいたからこその取引先。

オヤジの監督下だった息子のオレをよこした。

 

協力業者だって、全員オヤジからの付き合いだ。

オヤジがいたから息子のオレの采配に従った。

 

従業員は、オヤジが採用し、オヤジに育てられた。

だだの息子のオレに、使われる理由などない。

 

取引銀行だって、長年オヤジが取引してきただけ。

オレに信用実績なんてない。

 

オレが全て工事店を回してきた、なんてのは大間違い。

全てにおいて、オヤジの実績、信用の元で

息子の自分が代わりに動いていただけ。

 

本当に本当に大きな、

 

「錯覚」だった。

 

いかがでしょうか。

 

あなたが将来、父親から跡を継いで、代表になる息子だったら、

今回の話は、どう思われましたか。

 

本当に自分の代になった時、

今の元請さん、協力業者さん、そして従業員さんは、

そして取引銀行は、

変わらず、あなたについてきてくれますか?

 

それとも、

何もしないで、それが起きてから慌てますか?

 

「錯覚」

 

もしあなたが気づいたなら、

今こそ、準備をするチャンスかもしれません。

 

 

 

1年で「脱下請」するしくみの実務を知りたい、

興味がある、やってみたい!

うちの会社でも実現可能なのかは、

「思いたった今!」こそです。

そのうち、ゆくゆくでは一生変わりません。

もう、あなたは、アクションを起こす番です。